浦和レッズVSヴィッセル神戸
2010年12月4日(土)15:34 試合開始 埼玉スタジアム2◯◯2
観客数:45,941人 気温:15度
芝状況:全面良芝乾燥
湿度:29%
天候:晴れ:
弱風
主審:家本 政明
副審:山口 博司・田尻 智計
2010年12月4日(土)J1第34節 浦和レッズ対ヴィッセル神戸戦ダイジェスト動画
浦和レッズホーム最終戦に来てたヌゥちゃん ... on Twitpic
|
絆 #vissel #urawareds #photo on Twitpic
|
リスクを負って攻める両チームの序盤は、ディフェンスの人数が少なくなり、カウンターの応酬となる。素早い攻撃の連続が落ち着くと、前線から激しくプレスを掛け、相手のプレーを制限した神戸がペースをつかんだ。浦和の最終ラインのミスを見逃さず前半のうちに先制すると、後半の早々にはPKで追加点を挙げる。その後は守りを固めると、攻め急いでミスを連発する相手に対し、少ない手数での落ち着いたオフェンスを見せ、さらに2点を奪取。大勝で最終節を飾ると、F東京が敗戦を喫したため、逆転で残留を決めた。
「今日、起きてしまったことを本当に悔やんでいる。様々な要素が加わって、本当に特別な試合だった。今日の試合で濱田水輝がセンターバックで出場したが、
ホーム最終戦でのロビー |
しまったことは全て私の責任。しかし、今日の負けは1人のせいだけではない。それ以外にもいつくもミスがあった。特に前半はいくつかチャンスがあったにも
かかわらず、相手のペナルティエリア内で決めることができなかった。シュートに持ち込むことができた選手もいたし、たった1人のせいではなく、多くの選手
が結果を残せなかったから、最終的にこういう結果になったと思う。サッカーでよくある現象だが、多くの選手が素晴らしいプレーをしたい、喜びを多くの人に
伝えたいと思うことで固くなって、不安が生まれて、本来の能力を発揮できないことが起きる。それが今日起きた。しかし、この試合は悔やまれるけど、私たち
は再び立ち上がらないといけない。まだアウェイの大阪で厳しい戦いが待っている。
最も大切なのは、今日の2つ前の試合、アウェイの川崎F戦とアウェイの横浜FM戦のパフォーマンスを再現すること。これから天皇杯に向けて少し時間がある
が、全てをかけてこの2試合で見せた質の高いプレーをアウェイで見せたいと思う。次の天皇杯で監督が去るとか、ポンテが去るとか、そういうことは一切関係
なく、試合だけに集中しないといけない。それもサッカーの一部だし、選手は試合に集中する必要がある。
今日の試合では選手がロビーのためにプレーしたいと思っていたし、監督のためにプレーしたいと思っている選手もいた。ただ、こういう思いがとても強くなる
と、固くなって力を発揮できなくなる。今日は早い時間に守備で不安が生まれてしまい、センターバックのところでいくつかミスがあったこともあって、チーム
全体でも見せてはいけないミスを出してしまった。このようなことを2度と繰り返さないためにも、集中しないといけない。今日、見せたプレーは今シーズンで
最悪のプレーだった。それを認め、全ての選手が天皇杯に向けて準備をしなければいけない。今、言える最後のことは、泣くのをやめよう、厳しい練習をして、
集中して、できる限りの準備をしようということだけだ」
Q:監督が退任するのがわかっているのに、チームとしてまとまっていた。これはあまり経験できないようなことだと思う。レッズは天皇杯の最後まで行けると
確信できるのでは?
生贄? #urawareds #photo on Twitpic |
でいろんなことが起きてしまい、試合に十分集中でき
なかったのかもしれない。ただ、この1年を総括するなら、この1試合だけでなく、全ての試合を見なくてはいけない。言えるのはほぼ全ての試合で、私たちは
たくさんのチャンスを作り出すことができていたこと。そして失点も減ってきたということ。多くのチャンスを決められず、ロスタイムで無駄に失点したこと
で、自ら勝点を放棄していたのも事実。ただ、選手たちから見えてくるのは、このプレースタイルで成功したいんだという強い意志を持っていること、このプ
レースタイルを実践するのに大きな喜びを感じていること、そして一丸となって戦うことができていること。選手が1つの方向を向いて、信念、哲学を持ってこ
のプレースタイルを成熟させようとしていたこと。それは全ての試合で観察することができたのではないだろうか。
今、やるべきことは選手の緊張をほぐすこと。今日はいいプレーを見せないといけないと思っている選手がたくさんいたが、それによって余計な緊張感が生まれ
て本来の力を発揮できなかった。オーバーモチベーションという状況が起きてしまった。次の天皇杯では山田暢久を使うことができる。スピラノビッチもケガか
ら戻ってベンチに入ることができたし、天皇杯で使うことができるかもしれない。今日の時点ではメディカルから15分から20分なら使うことができると言わ
れていたが、その時間帯ではゲームはすでに決まっていたので、そこでリスクを冒すことは回避した」
Q:前半の内容は悪くなかったが、1点ビハインドで迎えた後半にチームを変えることができたのでは?
ホーム最終戦のロビー Twitpic |
から下ろして、全員が拍手で迎えようと話し合って
いた。1つ予定外のことが起きたのは、前半に細貝がイエローカードをもらってしまい、ハーフタイムの時点で彼のことも考慮しなければいけなくなったこと
だ。プランとしては後半15分、20分で濱田と細貝を変えようと思っていた。濱田はいい形でゲームに入ることができていなかったし、警告も1度受けていた
ので後半15分、20分に変えるつもりだった。3枚目のカードはロビーの花道のために残しておこうと考えていた。PKのシーンが本当にファールだったの
か、私は遠くにいたのでわからない。濱田が本当に接触していたのかわからない。ただ、あのような形でPKになってしまったことで濱田の不安がとても大きく
なってしまった。そこで素早く交代のカードを切ったが、濱田については私が全ての責任を持つ。選手が使われたことに対して責任を持つ必要はない。濱田は
オーストリアの合宿で素晴らしいプレーしていた。45分ずつ3回、合宿でセンターバックとして起用した時に素晴らしいプレーをしていた。彼がピッチに立っ
ていた時間、全く失点しなかった。私は彼を信頼して使ったが、今日に関して言えばパフォーマンスが足りなかった。でも、責任は私にある」
Q:オーバーモチベーションにならないように、事前にコントロールすることはできなかったのか。ポンテの交代計画が選手に余計な緊張を強いる要因となった
のではないか?
「そのようなプランを持っていたことは誰も知らなかった。選手は88分の交代は知らなかった。ただ、この世界の常識を知っている方ならわかると思うが、引
退する選手、長い間貢献してきた選手がチームを去る場合は、礼儀としてそういった形で花道を飾らせることはあるし、私は今日、ロビーに対してそうしてあげ
ようと思った。それは私だけの考えで選手は知らなかった。今日、センターバックで緊急事態を迎えていた。1人は出場停止、もう1人はケガでフルで使えない
状況だった。だから、若い選手に機会を与えた。その責任は何度も言うが、私にある。ただ、こういう状況ではできることが他にあまりない。ぜひ、悪意を持っ
た報道はしないでもらいたい。チームの成長について語るなら、長期間にわたる彼らのプレーを見なければいけない。例えば、ここ2週間の彼らのプレーを思い
出してほしい。今日と、それまでのパフォーマンスを比較してください。そうすれば、今日は実力を発揮できなかったということがわかる。彼らに能力、実力が
ないということは一切ない。今週は普通の週ではなかった。いろんなことが語られていた。選手たちもそのことを耳にして、考え、悩んだりする。選手が通常通
りに集中できる状況ではなかったかもしれない。そのことは私が責任を持つが、それ以外に何ができるだろう。大切なのは次に向かっていくことです。
Q:厳しい状況ということで言えば、浦和よりも神戸の方がプレッシャーがあった。今日は守備だけでなく、攻撃にも問題があった。前半のリズムはよかった
が。選手たちはビッグクラブということからプレッシャーを受けているのか、それとも選手にコレクティブな意識が欠けているのか?
メッセージ #urawareds on Twitpic |
「おっしゃる通りです。ただ、選手への評価は1つの試合ではなく、その前の試合、その2つ前の試合からしなければいけない。そういった影響から今日の選択
がなされたわけだから。確かに今日は特別な状況で行われた。今日はラストゲームだった。人気のある選手のラストマッチで、監督にとっても最後の試合だっ
た。この状況のなかで、台所事情もよくなかった。後半に入ってリズムを取り戻そうとしていたが、早い時間のPKで逆に不安が大きくなってしまった。プレッ
シャーのなかで優れたプレーを見せることを学ばなければいけない。ただ、神戸の状況に関しては違う意見を持っている。彼らは失うものがもう何もなかった。
今日の状態では残留を決定づけることはできなかった。彼らができたことは、勝利のために全てを尽くすこと、そして他の会場で自分たちにとって都合のいい結
果が生まれることを願うことだった。スポーツの世界ではよくあることだが、失うものがなくなったことで全てから解放されて、自分の真の力を発揮できるよう
になる。全て自分次第という状況より、失うものが何もない方が実力を発揮できることもある」
0 件のコメント:
コメントを投稿