浦和レッズVS大宮アルディージャ
2010年7月31日(土)J1第16節 18:03分試合開始埼玉スタジアム2◯◯2
観客数:40,326人 気温:29.8度
芝状況:全面良芝乾燥
湿度:84%
天候:曇り 風:弱風
主審:スチュアート アトウェル
副審:名木 利幸・岡野 尚士
2010年7月31日J1第19節 浦和レッズ VS 大宮アルディージャ戦 ハイライト動画
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Yahoo戦評
連敗を止めてホームに戻ってきた浦和は、サイドバックを高い位置に上げて積極的に仕掛けるが、ゴール前での詰めを欠く。すると、前半28分にFKから失点してしまう。前半40分に相手が1人少なくなり、後半は猛攻を仕掛けるが、連戦の影響からか次第に運動量が低下。パスを回しながらも崩し切れない悪癖を露呈し、昨年の10月に続き大宮に敗れ、サポーターから大ブーイングを浴びた。大宮は数的不利の中、最後まで集中力を切らさず。鈴木監督の的確なさい配も光り、リーグ戦では9節以来の勝ち点3を手にした。
- 【J1:第16節 浦和 vs 大宮】フォルカーフィンケ監督(浦和)記者会見コメント
フォルカーフィンケ監督(浦和):
「今日の試合は選手たちにもサポーターにも苦いものになってしまった。なぜなら、肝心なことを実践することができなかったからだ。それはボールをゴールマウスに入れるということだ。その理由について詳細に語るつもりはないが、忘れてはいけないのは数え切れないほどのチャンスを作ったということ。ただし、最初の決定的なシーンをことごとく外してしまうと、メンタル的に選手たちの中で不安が生まれる。何度も何度も相手にとって嫌なエリアに入ることはできたが、決定機をゴールに結びつけることができなかった。そして、それを繰り返すことで、選手たちの不安が大きくなったというのがピッチの上で起きていたと思う。
数的有利な状況になると、多くのチームは間違いを犯す。どうしても中央突破をメインにしてしまうことだ。数的不利のチームに対してはサイドを使うことが大事だが、今日の私たちはそれをしっかりとできていた。力が足りていた時間の平川、それからサヌがしっかりと攻撃参加していたし、同じように投入された宇賀神も攻撃参加していた。サイドからの攻撃に関してはうまくいっていたと思う。自分たちが、自分たちの人生をとても難しくしているという状況にとても大きな怒りを感じている。試合開始から3分の時点で、ゴールまであと3メートル、5メートルのところで決定的なシーンがあった。そこでボールにしっかりと足が当たっていれば入っていた。その後のサヌのシュートも同じ。枠の中に入るまであと数センチだった。それ以外にも決定的なシーンはあったのに、ことごとく外していた。こういう状態が続いたことで、自分たちが本当ならリードしていてもおかしくなかったし、あの時間帯で先取点を奪っていれば妥当な結果だったと言えた。しかし、決めることができなかったことで敗者の道を進んでしまった」
Q:後半の40分過ぎにスピラノビッチが上がったが、監督の指示か?
「スピラノビッチの上がりが今日の試合を決定づけたわけではない。彼はあくまでチームを助けたくて前線まで上がっていった。ただ、サイド攻撃から何度もクロスを上げている状況では、どうしてもゴール前にたくさんの選手が必要になってくるし、最後の5分間でセンターバックの一人を前線に上げるのは珍しいことではない」
Q:田中達也選手が前半終盤に交代したが?
「詳細について語ることはできないが、38分前後に代えてほしいというメッセージが来た。彼が直接言ってきた。筋肉に痛みがあって、このまま続けることはできないと本人が言ってきた。正直、これは私にとっても驚きだった。田中達也は最初治療を受けていた。治療が終わった後にトレーナーとドクターが来て、田中達也が代えてほしいと言っている、これ以上プレーすることはできないと言っているというのが私のところに伝わってきた」
Q前回の試合後に「これだけ土台を作るのに時間がかかっていることに怒りを感じている」と言っていた。今日の試合でもサイドからの攻撃はできていたが、得点を取りにくい状態が続いている。今後どうしようと考えているのか?
「とてもたくさんのチャンスを作っているのは事実。これだけたくさんのチャンスを作ったのだから、それを得点に結びつけなければいけない。これが現在、私たちが最もやらなければいけないことだ。今、公の場で選手の名前を挙げることはしないが、多くの選手たちは決定的なシーンで決めないといけない状況にあった。結果に結びつけられるように、全員が努力していかないといけない」
Q去年から監督が言うようにチャンスは作れているが、決められなくて負けてしまう。レッズは強いし、良いサッカーをやっている証拠でもあるが、ゴールを決められない。監督はゴールが入れば問題解決というようなことを言っているが、一旦そういうイメージが定着すると、選手も悪魔のサイクルにはまる。そういうイメージ打破のアイデアは考えているのか?
「こういう状態でもっとも効く薬はゴールを決めること。それができれば自信を取り戻すことができるし、メンタル面でも強くなれる。そうすれば数少ないチャンスでも再びゴールを決められるようになるだろう。ほぼ全ての試合で相手よりも得点チャンスを作れるようになっているので、次のステップは数え切れないほど作り出したチャンスをゴールに結びつけること。これが私たちが進まなければいけない次のステップだ」
Q:へネス・バイスバイラー(※)は「チャンスを作るのは誰でもできるが、それをゴールにつなげるのは大変な作業だ」と言っていた。監督は「ゴールさえ決めれば」と言うが、ゴールを決めることこそ大事で「ゴールが入れば強くなる」という発想は逆だと思う。なんとかしてゴールを決めるために何をすべきだと思うか?
「私もへネス・バイスバイラーはとても尊敬している。ただ、事実なのは相手よりたくさん得点チャンスを作り出す作業もそう簡単なことではないということだ。私はとても長い間監督の仕事をしているが、どのチームにも波はある。あまり良くない時期だと、得点チャンスを作り出してもなかなか結果を残すことができない。そして、多くの人間がなぜ決めることができないんだと考え始める。ただ、いい時期が始まると、それまでチャンスを作り出すことはできていたわけだから、一気にゴールが決まるようになる。
今、多くの選手はこの良い時期に入るために努力をしている。多くの選手たちに決定的なシーンが訪れているわけだから、できるだけ早く選手たちが結果に結びつけられるようにしなければいけない。現時点では、選手たちも次のステップを踏まなければいけない段階に来ている。
例えば、選手が途中から入った時、ピッチに立ってから2分後には決定的なシーンがあった。しっかり足を出していればゴールを決めることができたシーンがあった。こういうことを改善していかないといけないし、選手たちにも評価が下されなければならない。ある一定の期間が経ったあとに結果を残すことができたのか、できなかったのか、その評価をしっかりと下さなければならない」
※へネス・バイスバイラー=ドイツとヨーロッパを代表する名監督。また1.FCケルン監督時代に、奥寺康彦氏を発掘しドイツへ呼び寄せたさせた人物。 - 【J1:第16節 浦和 vs 大宮】鈴木淳監督(大宮)記者会見コメント
- 【J1:第16節 浦和 vs 大宮】試合終了後の各選手コメント
- 【J1:第16節 浦和 vs 大宮】レポート:浦和、数的不利の相手を最後まで攻略できず。これで埼スタでの大宮戦は6試合勝ち星なし。
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