浦和レッズVSベガルタ仙台
2010年8月17日(火)J1第19節 19:33分試合開始 埼玉スタジアム2◯◯2観客数:32,231人 気温:28.6度
芝状況:全面良芝乾燥 湿度:76% 天候:晴れ 風:弱風
主審:松尾 一 副審:大塚 晴弘・大川 直也
2010年8月17日J1第19節 浦和レッズ VS ベガルタ仙台戦 ハイライト動画
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浦和は普段と変わらず細かくパスをつないでゴールに迫れば、仙台は梁勇基やフェルナンジーニョを中心としたカウンターで相手に圧力を掛け続ける。一進一退の攻防が続きともに多くのシュートを打つものの、決定機が少なかったことは確か。その後は暑さの影響からか徐々に運動量が低下し多くの選手の足が止まる中で、両者の攻撃が得点として結実したものは1つずつ。互いが見せた奮闘を考えれば、勝ち点1を分け合う結果は妥当だったといえるだろう。
- 【J1:第19節 浦和 vs 仙台】フォルカーフィンケ監督(浦和)記者会見コメント
フォルカーフィンケ監督(浦和):
「今日の試合は両チームにとって、非常に難しいものだった。3日前に両チームとも試合をこなしていたし、この厳しい暑さのなか、両チームともしっかり走り切ることができていた。運動量という投資をしていたし、私たちはとても努力しているチームをピッチの上で見ることができたと思う。
私たちはここ数週間、結果がよくなかったということで多くのことを頭のなかで整理できていなかった。今日もたくさんの決定機を作っていたにもかかわらず、先取点を奪うことができなかった。そのあと、オウンゴールで逆にリードされた。こういった状況では、こういう形が最も精神的にこたえる。ただ、選手たちに対して厳しいことを言うつもりはない。最後まで力を投資することによって、少なくとも同点に追いつくことはできたのだから。本当ならば、勝点3を今日取りたかったが、優れた準備をして次の試合で取るようにしたい」
Q:阿部の交代理由は?
「私も驚いたが、今日の阿部はとても疲れていた。前半を見ていても、どうも疲労が完全に取れていないと思い、彼の能力を引き出せるような状況ではないと感じた。ボランチでプレーした2人ともしっかりとした姿勢で戦う選手。阿部も疲れているから交代してほしい、使わないでくれと自分から言う選手ではない。それにもかかわらず、ハーフタイムの時にドクターに下半身に力が入らないと言ってきた。阿部がこのようなことを言うのはめったにない。彼はとても優れたファイターであり、彼が言ってきたということは本当に疲れていたんだと思う。正直、彼の交代はもう少し早くできたのかなと思っている。彼はとても疲れていたし、失点にも部分的に絡んでしまった。しかし、忘れてはいけないのは、そのあとに入った堀之内がとてもいい形でゲームに入れたことだ」
Q:連敗が止まり、試合後はサポーターからチャントもあったが?
「本当に素晴らしい反応だったと思う。私たちの力になる。この場で改めて感謝の言葉を贈りたい。いま、私たちがとても難しい状況に置かれていることは皆さんご存知だと思うし、去年から始めた改革をまだ部分的には進めているところもある。私たちはできる限り、多くの成功体験をピッチの上で得ることができるために仕事をしているが、それは簡単なことではない。ピッチの上で3人、できれば4人がメンタル的に強くなって、他の選手たちを引っ張っていく存在になってほしいと思っている。
今年に入ってのいくつかの敗戦はサッカー選手としての能力が劣っている、もしくはチームの総合力が劣っているのが理由となったのではなく、主にメンタル面の問題だった。だから、私たちは3人、4人、多くの選手たちがいま以上にリーダーシップを発揮してチームを引っ張っていくこと、そして持っている能力を完全に引き出すことができるようにお互い助け合うことができるような関係を作ること、そういうことに取り組んでいる。強い意志ははっきり見えている。いま、厳しい状況でも強い意志を持って改善していこうと努力をしていることはサポーターも感じ取ることができたと思う。だから、サポーターから応援してもらえたことはとてもうれしいし、感謝したい」
Q:宇賀神を高い位置で使い、後半はサヌとポジションを入れ替えた理由は?
「宇賀神が初めて練習生として参加した時は、今日のポジションの選手として紹介された。彼は私たちのところで初めて4バックのサイドとして練習を積むようになった。私は浦和の将来を考えた上で、彼は大きな柱になると考えている。とても意志が強く、自分に対して強い自信を持っているし、人格も成熟している。サヌと宇賀神のポジションチェンジについては、本当なら流れの中でのポジションチェンジを願っていた。正直なところ、彼らのポジションチェンジは思っていたほどうまくいかなかった。それでも、宇賀神のパフォーマンスはとても優れていたと思う」
Q:名古屋は首位にいるが、半分以上は田中マルクス闘莉王の勝負強さに起因している。失って初めて気づくというと語弊があるが、闘莉王がいるかいないかの違いを感じているか?
「私たちに起きていることと、質問が少しずれていると思う。私は闘莉王の長所はしっかりと評価していた。彼がいなくなることで1つの穴が生まれることもわかっていた。ここに来た時にクラブとして取り組んでいこうと話したことは、まずは4バックで行くこと、それからボールオリエンテッドなプレーを導入することだった。もちろん、闘莉王本人が一緒に進めていくこと、本人にやる気があれば是非一緒に仕事をしていきたいと話をしていた。しかし、共同作業を進めていくところで大切なのは同じ目標を持つことだった。いまになって、古い痛みをあけ開くことはしたくない。
みなさんも覚えていると思うが、彼が残留するかどうかという時期に、あちらこちらで外国から素晴らしいオファーがあると報道されていた。それならば、彼をここに残せるチャンスはないだろうと思っていた。これは私の仕事ではなく、交渉の場にいたわけじゃないが、最終的に彼がここでの契約を延長しないことを決めた。私はその決断をサポートした。なぜなら、これは根本的なことだが、チームが1つの方向性で進む時は、所属する全ての選手が同じ目標、強い意志を持って仕事に取り組むべきだと思っているからだ。しかも、今日のサッカーはチームを一人のリーダーが引っ張っていくという時代ではない。それは終わった時代だ。今日では少なくとも3人、できれば4人のリーダー格の選手が全てのポジションにいて、彼らが一丸となってチームを引っ張っていかなければならない。だから、質問は少しずれていると思う。
本当ならば、こう問わなければならない。全てのポジションにおいてメンタル的な強さを持つ選手はいるのか、そのメンタル的な強さをいかに伸ばしていくのか、と。確かに、全てがうまくいっているわけではないが、責任を持ってチームをリードしていける存在になる選手たちの1人は柏木陽介だと思う。これ以上は名前を挙げたくない。なぜなら、内部のことは内部でおさえるべきだと思うからだ。ただし、それ以外にも3人、4人、5人といま以上にメンタル的な強さを発揮して、チームを引っ張っていけるだろうと思われる選手はいる」 - 【J1:第19節 浦和 vs 仙台】手倉森誠監督(仙台)記者会見コメント
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