湘南ベルマーレVS浦和レッズ
2010年5月22日(土)14:00 試合開始 平塚競技場
観客数:12,322人 気温:25.0度
芝状況:全面良芝乾燥 湿度:44% 天候:晴れ 風: 弱風
主審:松村 和彦 副審:宮島 一代・前之園 晴廣
010 年05月22日(土)ヤマザキナビスコカップ 予選リーグBグループ第3節
湘南ベルマーレ対浦和レッズ (81 画像)2010年5月22日(土)湘南ベルマーレ対浦和レッズ戦ハイライト動画
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フォルカー・フィンケ監督コメント
ヤマザキナビスコカップの決勝トーナメントに進出するためには、私たちは、どうしてもここで勝ち点3を取りたいと考えていました。そしてとても貴重な勝ち
点3を、今日ここで取ることができました。
今回、いくつかのポジションで部分的なローテーションを行ないました。ここ数週間にわたって先発で試合
に出ていなかった選手たちが今日、スタメンで出場しました。そして、今まで先発で出ていた山田暢久、細貝、宇賀神といった選手たちは、もちろん今回のナビ
スコカップでも試合に出ますが、今回のように、毎回スタメンで出るとは限りません。また、何度も繰り返し言っていることですが、ナビスコカップでは若い
ゴールキーパーたちを使います。正直なところ、今日よりも優れたサッカーを展開した試合は今まででも十分、あったと思います。それでも今日は、しっかりと
した形で勝利を収めることができましたので、決勝トーナメント進出ということを考えても、とても貴重な勝利だったと言えます。
今日は二度、リード
した後の対応がよくありませんでした。そして2点目を取った後に、いくつかの状況での対応が非常に悪く、それによってもう少しで2失点目を食らうところで
した。1つのグループとしての全体的な動きがよくなかったのです。これは改善していかなくてはいけませんし、まるで何もなかったかのように明日の仕事に移
るというわけにはいきません。このことについては話し合いをしていきたいと思います。
確かにこの試合を決定づけるためにも3-1のゴールを狙って
いましたし、その状況もたくさんあったと思います。最終的にはとても厳しい戦いでしたが、勝ち点3を取ることができましたので、結果に関しては満足してい
ます」
【質疑応答】
(この前埼玉スタジアムで対戦したときは、80パーセントくらい試合を支配して、一方的な試合でしたが、今日
の湘南は違いましたか?)
「前回の試合と比較するのは非常に難しいと思います。私たちは前回の湘南ベルマーレ対ガンバ大阪の試合を映像で見ました
が、正直なところ、50分間から60分間にわたって、湘南がとても優れたプレーを見せていたと思います。そして前回のガンバ戦での最終的な結果が妥当なも
のであったのか、そのことについては私は分かりませんし、今日の試合に関しましても、湘南が優れたプレーを見せていたということは認めなくてはいけないこ
とだと思います。そして、ここで私はあるチャンスを有効的に使いたいと思います。それは、他のクラブについて、大きく語らないというです(笑)。私は現時
点では監督です。解説者ではありません(笑)」
(今日起用した若手の中で収穫はありましたか?)
「前回に引き続き、とてもポジ
ティブな形で優れたプレーをしていたスピラノビッチをまず挙げなくてはいけないと思います。センターバックのポジションはとても大切なポジションです。多
くの外部の方々が、闘莉王がいなくなったことによって、センターバックの位置にとても大きな穴があいてしまったと、批判的な目で見ていたようです。ですの
で、今回のようにスピラノビッチが優れたプレーを見せることができて、私はとても喜んでいます。確かに、彼が来日したときには、小さなケガを繰り返して、
なかなか優れたプレーを見せることができていませんでした。しかし、彼は身体能力の高さだけではなく、優れた技術によって後ろからゲームを組み立てる能力
を持っています。そのような彼の能力を今日、再び確認することができたと思います。
そして彼はまだ若い選手です。まだ21歳ですし、しかも、タレ
ント性、将来性のある選手です。そして彼は今日、エジミウソンのゴールをあのような形でアシストしました。私たちみんながとても喜んだ、いい形で生まれた
アシストでした。
それ以外の若い選手に関していえば、今日のような公式戦で、どのようなところをさらに改善していかなくてはいけないのか、という
ことがはっきりと見えてきます。ただし、選手それぞれの細かいことについてはここで私は語るつもりはありませんので、そのことに関してはぜひご了承いただ
ければと思います(笑)」
(原口選手が、後半、交代しましたが、それは戦術的な意味なのか、それともどこかケガをしたのか、教えてくだ
さい)
「ケガをしていたわけではありません。ただし、現在、彼は成長している段階ですし、今日のような試合で、私たちのチームに多くの若手の選手
が所属しているわけですから、45分ずつプレータイムを与えることも、彼らの成長を考えると、十分、ありえることだと思います。セルヒオ、それから原口元
気と、2人ともそれぞれ長所と短所を持っています。そして2人とも、まだとても若い選手なわけですし、彼らは将来のことを考えて、日々の練習に取り組んで
いかなくてはなりません。なぜならば、改善しなくてはいけないことがたくさんあるからです。
しかし、これはどこのチームでもよくあることです。若
い選手がいること、そして年上の選手がいる。その中で、若い選手はまだまだ成長していかなくてはなりませんし、改善していかなくてはいけないことがたくさ
んあります。そして年上の選手、例えば今日ならば、ロブソン・ポンテがとても優れたプレーを見せていましたし、同じようにエジミウソンは、ポンテのような
年齢ではありませんが、それでもとても経験豊富な選手です。これらのような選手も、今日は、質の高いプレーを見せていました。
そして、私は、中断
期間以降の時期をとても楽しみにしています。なぜならば、山田直輝、梅崎
司と多くの若い選手が、また戻ってくるからです。さらに高橋峻希もいます。峻希は、右サイドバックでプレーできる将来性のある若い選手です。しかし、最近
ケガを繰り返していて、なかなか試合に出ることができていません。正直、この件に関して私も少しいらいらしています。私たちは、中断期間中にオーストリア
でトレーニングキャンプをする予定ですが、その際には今、私が挙げたこのような若手の選手が全員、チーム練習に完全合流することができるようになると思い
ます。そして私たちが一丸となって、中断期間以降の試合、22試合に向けて、オーストリアの地で準備をしていきたいと思っています」
(細
貝選手と宇賀神選手、できれば2人は使いたくなかったのではないですか。2人を投入した理由を?)
「この2人の選手はここ数週間にわたって、何度
も試合に出ていました。今週、3試合ありますので、私は意図的に、彼らをまず、ベンチに置きました。そして堀之内は、私たちのチームでとても価値の高い、
途中から出場していた選手でした。それから私たちのチームの中でとても大切な存在である、鈴木啓太ですが、彼は私たちのキャプテンですし、確かにここ最近
はベンチを温めることが多かったですが、それでも、彼がこのチームの中で大切な役割を果たしていることは事実です。
今日、私はこの2人で試合に臨
んだわけですが、堀之内が戦術的なファウルによって、イエローカードをもらいました。それによって、私は彼をピッチから下ろすことを決めたのです。それか
らサヌに関してですが、彼がサイドから攻めあがったシーンでケガをしました。そのケガが悪化しないように、彼をピッチから下ろしたわけです。あのままピッ
チに残すのは本当にばかげた決断だと私は思いましたから。これからまだ連戦が続くわけですし、他の選手たちもいますので、違う選手をその場で起用しようと
思いました」
(今日、ピッチ上はかなり暑かったと思うんですが、何か暑さ対策をされたのですか?)
「そういうわけではありませ
んが、私たちの最初の湘南戦と比較して、ボール保持率が今回は落ちていたと思います。その一つの理由がこの気温だったのかもしれません。このような気温で
すと、毎回毎回、相手の陣地でプレスをかけるわけにもいきませんし、場合によっては状況を見極めて自陣に引くということも必要になってきます。また、ある
一定の時間帯、意図的に相手にボールを持たせるということも大切です」
(今日、サポーターは素晴らしい応援をしていたと思いますが、先
週のリーグ戦の後に、残念ながら、サポーターから相手の選手に対する人種差別的な言葉が出たということが言われていて、それが認められると勝ち点3の剥奪
があるかもしれないという状況ですが、チ-厶をあずかる監督として、どのような印象を持っていますか?)
「そのことについて、私は、公の場で詳細
について語るつもりはありません。しかし、私が知っている限りでは、前回、そのようなことが起きたときに実際にあの場で動いていたのは、私たちの全体のサ
ポーターの0.0何パーセントだったと思います。大半のサポーターは、いつも私たちのチームのことをとても素晴らしい形で応援してくれています。
そ
して、これはあくまで私の個人的な考えですが、確かにこの日本という国では、野球が最も人気のあるスポーツです。しかし世界中を見渡せば、最も人気がある
のは、サッカーです。そしてなぜ、世界中を見渡してサッカーという競技がもっとも人気のあるスポーツなのでしょうか。一つ目は、肌の色は一切関係ないとい
うことだと思います。もしくは、どのような政治的な思想を持っているか、そのようなことも一切関係ありません。国籍もまったく関係ありません。だからこそ
サッカーは世界で最も人気のあるスポーツなのです。
なぜならば、すべての人間が楽しむことができるからです。ですので、私がもう一度、繰り返した
かったのは、あくまでわずかな数の人間だったということです。そして今、私たちのクラブの人間がしっかりとした対応をしているので、彼らが最終的な決断を
下してくれると思います」
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